病気について|習志野市で動物病院をお探しの方は新習志野どうぶつ病院、奏の杜どうぶつ病院まで

子宮蓄膿症について
2019年1月28日(月)

どんな病気?
陰部から子宮に細菌が入り込み、子宮内に膿がたまり、炎症をおこす病気です。
たまった膿で子宮が破裂したり、細菌が出す毒素が全身に回ると最悪、死に至るケースもある病気です。
未避妊の6歳以上の犬で起こりやすいです。発情出血(生理)後1-2ヶ月に多発します。

 

症状

・陰部より血や膿がでてくる(でない場合もあり) ・いつもより発情出血(生理)が長い
・食欲・元気がない ・吐き気・下痢などの消化器症状
・お水をよく飲む ・おしっこがよくでる
・お腹が張ってくる  

 

診断
レントゲン、エコー検査で液体貯留した子宮を確認します。
血液検査では白血球や急性炎症のマーカーが増加します。
状態が進行していると、腎数値や肝数値の上昇や貧血を起こすこともあります。

 

治療
手術による治療

全身麻酔をかけて、手術により膿の溜まった子宮・卵巣を摘出します。
細菌からでる毒素が血液にのって全身に回り、多臓器不全が起きる場合もあり、点滴や抗生物質を注射するため、数日は入院が必要になります。

正常な卵巣・子宮 子宮蓄膿症

内科的治療

高齢などの理由で手術ができない場合に点滴や抗生剤の注射や膿を排出させる注射などで治療することはあります。ただし、この治療で改善しないこともありますし、仮に改善したとしても、再発する恐れがあるので、注意が必要です。

 

予防
避妊手術(卵巣・子宮摘出術)を行うことが大切です!

 

                             獣医師 五味

ページトップへ▲TOPへ戻る