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2023年1月11日(水)

ウサギは切歯(前歯)と臼歯(奥歯)のいずれもが生涯伸び続け、摩耗によって正常な長さを維持しますが、咬み合わせに異常が生じると歯が過剰に伸びはじめ、それに伴い様々な症状を示します。

特に大切なのは食餌です。繊維質の多い牧草をよく噛む事により正しい咬合が保たれます。しかし、ペレット中心のごはんやおやつのあげ過ぎは不正咬合のリスクが高くなります。

 

◾️症状

過剰に伸びた歯により頬や舌を傷つけ、流涎や歯ぎしり、牧草が食べられない等の口の違和感として表れます。

涎が多いと下顎が汚れたり、脱毛してることがあります。また、前足が汚れている場合も要注意です。

切歯の場合は過剰に伸びてくると飼主様がお気づきになり来院される事もありますが、臼歯の異常はご自宅で確認する事は困難です。

症状がひどくなると食欲不振や採食困難、それに伴い元気の低下や排便量減少などが見られます。

 

◾️治療

直接口の中を覗いて歯が伸びて頬や舌に当たっていないか、傷がないか等を確認します。

歯が伸びてしまっている場合には過剰に伸びた歯を削る必要があります。

処置を行う際には麻酔や鎮静が必要になる場合も少なくないため、長期的に元気や食欲が低下してしまっている子では麻酔や鎮静によるリスクが高くなる可能性もあります。

また、一度削れば完治するというわけではなく、個人差はありますが1ヶ月前後でまた同様に歯が伸びてきて再度同様の症状を示すケースが多いため、継続して治療を行っていく必要があります。

臼歯の不正咬合

 

獣医師 岩井

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