■どんな病気?
わんちゃんねこちゃんは自分で歯磨きができません。しかし、 3歳以上の約80%が歯周病 にかかっていると言われています。
歯垢は、食事をしてから6〜8時間後に歯の表面に付着します。歯垢が石灰化して歯石になる期間は、人では約20日かかります。しかし、犬ではたった2-3日で歯石になります。
歯石には細菌の塊や食べかすを含む歯垢に唾液中のカルシウムやマグネシウムなどと結びついて石灰化したものです。歯石は表面がザラザラしているのでさらに歯垢が付きやすくなります。
歯肉に細菌が入り込んで炎症を起こしたり【歯肉炎】、さらに進んで歯周ポケットに歯垢が入り込んで炎症が起きます【歯周炎】。これらの総称が【歯周病】です。
歯周病が進行すると、歯槽骨が溶けてしまい、歯が抜けたり、ひどい時は下顎の骨が折れることがあります。
炎症部分の粘膜では血管から細菌が入り込み、心臓病や腎臓病などの引き金なることもあります。
■ワクチンとは?
ワクチン接種は伝染病を予防する・重症化させないために必要なものです。
子犬は母犬の母乳を飲むことで母犬が持っている免疫を譲り受けることができ、致死率の高い病気から身を守ることができます。しかし、その効果は生後2-3ヶ月間しか続きません。そこで、伝染病にかかりにくくするため、ワクチンの接種が必要になります。
■ワクチン接種の流れ
初年度:生後6〜8週齢に1回目⇨1回目より3〜4週間後に2回目⇨2回目より3〜4週間後に3回目
その後は1年に1回の追加接種
■ワクチンの種類
5種:犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルス感染症、犬パラインフルエンザ
7種:5種+犬レプトスピラ感染症
■どんな病気?
細菌感染によって皮膚に炎症が起こる病気です。皮膚に、にきびやかさぶたのようなものが複数(場合によっては多数)作られて、多くの場合かゆみを伴います。
脱毛・表皮小環 | 紅斑・湿疹 |
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■原因
皮膚のバリア機能が低下するような基礎疾患(アレルギーやホルモンの病気、免疫力の低下など)や、体質(遺伝的に皮膚が弱い犬種、皮膚が過度に脂っぽい・乾燥しやすい等)、また高温多湿などの環境の変化によって、皮膚に入り込んだ細菌が増殖することによって起こります。
■治療
感染している細菌を減らすために抗生物質を投与します。皮膚の状態によっては、抗菌剤入りの薬用シャンプーで洗うことも有効です。かゆみがひどい場合には、かゆみ止めや消炎剤も使います。
■予防
定期的なシャンプーやブラッシングで皮膚や被毛を清潔に保つことを心がけましょう。その子に合ったフードを与えることや、皮膚のバリア機能を高めるためのサプリメントも有効です。基礎疾患がある場合は、その治療が重要になります。
- 犬も人間と同じ様に乗り物に酔う
車酔いの原理は人間と同じです。少し難しいお話になりますが、耳の奥にある平衡感覚やバランスを整えるための「三半規管」が車の揺れで刺激され、車酔いが起こります。
この三半規管は、成犬よりも子犬の方が未熟なため、子犬の方が比較的車酔いしやすいと言われています。
- 犬の車酔いの原因
・どんな病気
狂犬病は、狂犬病に感染した動物に噛まれて感染します。犬以外にも人間を含めたほぼ全ての哺乳類に感染し、ほぼ100%死亡するたいへん恐ろしい病気です。
日本では撲滅されている病気ですが、ここ数十年未発生な国は約10か国と少なく、世界のほとんどの地域では依然として発生が多いです。
・症状