子犬の時期に練習しておいてほしいこと
犬は言葉を話せないので、体の不調を訴える手段をもっていません。
元気がない、食欲がないなどのはっきりとした症状が現れた時には、すでに病気が進行してしまっている・・・なんてことも。
愛犬の異常をいち早く発見して、救ってあげられるのは飼い主様だけです。
身体中どこでも触れるようにしておく、足ふきやブラッシングなどの日常ケアは、大きくなってから受け入れるようにするには時間がかかってしまうことが多いです。
子犬の時から慣らしてあげることが大切です!!
ですので、子犬の時に練習していただきたいものベスト3を発表します!
①落ち着かせる練習
膝の上で仰向け抱っこができるように練習しましょう。
この練習はできるだけ、たくさん遊んだ後などに落ち着ける場所で練習するようにします。
子犬を仰向けに抱いて、「おりこうだね」などと穏やかに話しかけながら、ゆっくりと胸からお腹にかけてゆっくり撫でます。(母犬が子犬をなめてあげるようなイメージで)
この時、子犬が暴れても、叱ったり押さえつけたりはしないでください。
静かにしっかりと抱いて、落ち着いたらすぐに褒めて自由にさせてあげてください。
飼主様に抑えられても怖くないこと、じっとしていた方がよいことを学んでくれるはずです。
※動きが激しく難しい場合は、フードを使って練習しましょう。
ただし、完全な仰向けでフードを与えると気道に入ってむせてしまうこともあるので、頭を起こすか、縦抱っこで行いましょう。
※この練習で子犬が激しく暴れたり、咬みついてくるときはどんどん悪化してしまう
可能性があるので、専門家にご連絡ください。
②身体中を触る練習
子犬にフードを与えながら、身体中を触る練習をしてください。
耳、お腹、口の中、お尻回りなど日ごろからチェックしておくことで、さまざまな異常を早い時期に発見することができます。
また、いざ病気になってしまったときにも投薬や目薬、塗り薬などの治療を行う際にも必ず役立ちます。どこでも触れる子に育ててあげてください!
1日の食事の1/3程度はこの練習のために使ってもいいくらい大切な練習になります。
③ブラッシング・足ふき
長毛の子はもちろん、短毛の子でも皮膚の健康を保ち、抜け毛を防ぐために定期的なブラッシングが必要です。
子犬が嫌がったり咬みつく場合はコング(中にペースト状の食べ物を塗る)やガムに集中させながら行いましょう。
慣れてくればブラッシングの後のご褒美としてあげるようにします。
足ふきもタオルや手に咬みついてくる場合は同じようにコングやガムを使いましょう。
足をふいている間はおとなしくしているという習慣ができれば、足ふきが終わった後のご褒美として与えるようにしていきましょう。
上記の3つを行う際には、子犬が楽しく気持ちよくできること、絶対に犬と格闘しないことが1番大事です。
格闘したり、我慢しているのに無理やり行おうとすると、触られることを怖がるようになったり、余計に咬んだり暴れたりするようになることもあります。
少しでも悪化しているようなことがあったら、そのやり方は間違っています。
すぐに専門家に相談するようにしてください。
看護師 城戸