初めてペットを飼う方へ

GUIDE

「子犬」を新しく迎え入れたら

まずは環境の変化に慣れてもらう

初めて家に来た子犬は、無邪気そうに見えても環境の変化に戸惑いや不安を感じ、ストレスを抱えているものです。
家族全員で構いすぎて、睡眠不足とそのストレスで体調を崩す子犬も少なくありません。寝ていたら邪魔をせず、子犬の方から近寄ってきたら優しくなでて安心させましょう。
お迎えしてから1週間を目安に、1度健診にいらしてください。

環境の変化により、体調を崩しやすい時期にもなります。最初の健診までに下記の注意点を参考に様子を見てあげてください。もし、変わった症状があれば、早めにご相談ください。

  • 食欲、元気はあるか?
  • 排泄はしっかりできているか?
  • 下痢したり、吐いたりしてないか?
  • 皮膚や耳を痒がってないか?

子犬を上手に育てるコツ

ごはん

子犬の消化器系は非常にデリケートでです。
食事が急に変わるとお腹を壊したり、食べなくなることがあります。そのため、落ち着くまでの最初の数日間は、ペットショップやブリーダーが与えていたフードと同じものを与えるのが最善です。
新しいフードに変更する場合は今までのご飯に混ぜながら1週間かけて少しずつ慣らしていきましょう。

クレート

クレートとは扉のついた箱型のハウスです。
わんちゃんは狭い空間で落ち着く習性があり、クレートに慣れさせる練習をしておくと、わんちゃんは場所を問わずリラックスできて快適に過ごせます。

また普段からキャリーに入る練習もしておくと、病院に行く時や災害時にスムーズに避難できます。

お散歩

首輪やハーネス、リードに慣れよう
実際に外を歩かせる前に、まずは首輪やハーネス、リードに慣れさせてあげましょう。首輪やハーネスをつけて過ごす練習からスタートして、慣れてきたらリードをつけて室内を歩いてみるといいでしょう。

いよいよお散歩デビュー!ワクチン接種の2週間後を目安に
子犬の散歩デビューの目安は、すべてのワクチンプログラムが完了してから2週間後です。
母親からもらった免疫が少しずつ減ってしまうため、ワクチン接種が完了する前はさまざまな病気にかかりやすい時期ですので注意してください。
この時期にお散歩デビューすると子犬のうちは新しいことや知らないことなどに柔軟に慣れていきます。

動物病院での診察

主な診察、予防接種などをそれぞれの月齢の特徴に沿ってご紹介します。

生後2ヶ月齢

おうちにお迎えして、1週間を目安にご受診ください。
最初の健康診断では、身体検査、糞便検査、混合ワクチン接種、フィラリアやノミ・マダニ予防などのご説明を行います。(ワクチン接種ご希望の方は、午前中診察をお勧めします。)
ペットショップやブリーダーで1回目のワクチン接種済みの場合、接種後1ヶ月後を目安に追加接種を行います。
糞便検査では寄生虫などのチェックしますので、できるだけ新鮮な便を袋等に入れてご持参ください。

この時期は「社会化期」ですので体中を触られることや、たくさんのものや音に慣れることが必要です。
キャリーやクレートに入るトレーニングもしておきましょう。

〜子犬の混合ワクチン接種について〜
子犬は、母親からの移行抗体がある生後60日齢を過ぎる頃から伝染病などの様々な感染症にかかる危険性が高くなります。
生後6-8週頃からワクチン接種を始めると、抗体が作られ、免疫力を獲得できます。
子犬の場合は2〜3回接種することで、しっかりと抗体が作られるようになります。以降成犬になってからは年1回の追加接種が必要です。

予防

生後3ヶ月齢

体がぐんぐん成長し、日に日に大きくなっていく時期です。わんちゃんでは心の成長にも重要な社会化期が終わる時期でもあります。
成長に栄養が必要な時期なので、食事の量や回数に注意し、栄養不足・栄養過多にならないようにしましょう。
初回の健康診断の後、約1ヶ月を目安に身体検査や混合ワクチンの追加接種を実施します。
初年後のワクチン接種は2〜3回必要です。これが終了するとしっかりした免疫ができます。以降年1回の混合ワクチンの追加接種となります。
また、トイレ、ハミガキ、散歩のなどのしつけに適しているので、少しずつ練習しましょう。
当院ではしつけの専門スタッフが子犬のしつけ相談を行っていますので、ご興味がある方は当院スタッフまでお声がけください。

子犬のしつけ教室

生後4〜5ヶ月齢

生後91日以降のわんちゃんは、市区町村への登録と年1回の狂犬病予防接種が法律で義務付けられています。
当院では追加の混合ワクチン接種から1ヶ月後に狂犬病予防接種ができます。
乳歯が永久歯に生え変わる時期です。
また、性成熟の時期が近づいてきますので、避妊手術・去勢手術に関する相談も始めます。

生後6〜7ヶ月齢

避妊手術・去勢手術の適期です。様々な病気を予防するためにも、手術を受けることをお勧めします。
避妊手術・去勢手術を受けた後は、必要となるカロリーが減少しますので、食事も見直します。
乳歯から永久歯への生え変わりが完了する時期です。
もし、乳歯がしっかりと残ってしまっている場合は、避妊・去勢手術と一緒に抜歯することをお勧めします。
手術は事前予約制となりますので、診察時にご予約ください。

去勢手術・避妊手術

子犬の病気

迎え入れたばかりの子犬はまだまだ身体が未熟で体調を崩すことがあります。
ここではよく見られる症状や受診の目安を項目別に紹介します。

下痢
下痢が見られる場合、その原因は食あたりや消化不良といったケースから、消化器に病気がある可能性、寄生虫感染やウイルス感染などが考えられます。子犬は、体力や免疫力があまり強くないため、状態が急変する危険性もあります。
見た目は元気そうでも、下痢の症状が続くようであれば、早めに動物病院を受診しましょう。
嘔吐
胃腸などの消化器官が未発達な子犬が嘔吐するのは、決して珍しいことではありません。
しかし、嘔吐が続いたり、食欲や元気が無かったりする場合は、何かの病気のサインかもしれませんので、注意が必要です。
嘔吐の原因として考えられるのは、胃酸過多や消化不良、食物アレルギー、消化器系の病気、寄生虫感染やウイルス感染、食べ物や植物、化学物質による中毒などが考えられます。何度も嘔吐を繰り返したり、下痢を併発したりしている場合は、重大な病気の危険性があります。
子犬は体力もなく、脱水症状を引き起こしやすいので、早めに動物病院を受診しましょう。
異物誤飲・誤食
好奇心が旺盛で、いろいろなもので遊ぼうとするのが子犬です。
遊びの中で、うっかり異物を誤飲・誤食してしまうことがあります。
うまく吐き出すことができれば良いのですが、吐き出せない場合はおなかの中を傷つけたり、胃や腸で詰まって閉塞を引き起こしたり、命に関わる危険性があるので、注意が必要です。
もし、異物の誤飲・誤食が分かったら、すぐに動物病院で受診して、処置を受けるようにしてください。
感染症
子犬を感染症から守るためには、ワクチンの接種が有効です。
もし、感染症を発症した場合は、発熱、激しい嘔吐や下痢、咳といった症状が現れます。
混合ワクチンは伝染性・致死率が高い感染症から身を守るためのものです。適正な時期に接種をしましょう。
骨折・脱臼
子犬は骨格が完成されていないため、骨折や脱臼を起こしやすい時期でもあります。
膝や椅子から硬い床に飛び降りたり、フローリングの床で滑ってしまったりして骨折することもあります。
骨折や脱臼を起こしているかどうかの見極めは、患部の腫れ、足をかばうように歩く、足を触ると嫌がる、動かないといった状態から分かります。
いずれにしても、激しく落下や激突をした場合は、必ず動物病院を受診することをお勧めします。
低血糖
子犬が離乳できていない時期では、長時間母乳を飲んでいないと低血糖症を起こしてしまうことがあります。
また、離乳していても空腹時間が長く続いたり、激しい嘔吐や下痢を伴う場合、低血糖症になる危険性があります。
低血糖症になると、意識を失ったり痙攣を起こしたりして、最悪の場合は死に至ることもあるため、注意が必要です。
子犬の場合、一日の食事は少なくても3~4回はあげるようにしましょう。また食欲不振や嘔吐・下痢の症状がある場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

「子猫」を新しく迎え入れたら

まずは環境の変化に慣れてもらう

新しく子猫を迎え入れたら、まずは環境に慣れさせることを第一に考えてあげましょう。
可愛くてたくさんかまってあげたいと思いますが、子猫はよく寝る動物ですので、かまいすぎないようにしましょう。
お迎えしてから1週間を目安に、1度健診にいらしてください。

環境の変化により、体調を崩しやすい時期にもなります。最初の健診までに下記の注意点を参考に様子を見てあげてください。もし、変わった症状があれば、早めにご相談ください。

  • 食欲、元気はあるか?
  • 排泄はしっかりできているか?
  • 下痢したり、吐いたりしてないか?
  • 皮膚や耳を痒がってないか?

子猫を上手に育てるコツ

室内飼い

まずねこちゃんを飼う上でのポイントは家から外に出さないということです。
屋内で飼うことで猫エイズや猫白血病ウイルスといった恐ろしい感染症、交通事故などから守ってあげることができます。

ごはん

「総合栄養食」のキャットフードをあげましょう。ドライ(カリカリ)とウェット(缶)がありますが、それぞれに特徴があり、一概にどちらが良いということはありません。ねこちゃんは通常は食べ過ぎることは少ないですが、食欲旺盛な子や嗜好性の高いものを与えすぎると肥満の原因になるので注意が必要です。

トイレ

ねこちゃんは通常トイレのしつけは必要ありません。なぜなら特定の場所に排泄する習性を持っているからです。次のポイントに注意してトイレを準備しましょう。

  • 落ち着ける場所にあること
  • トイレのサイズは体長×1.5、トイレ砂はより小粒を好む
  • トイレの数は飼育匹数+1つが基本(1匹なら2つ、2匹なら3つ)

生活環境

ねこちゃんは進化の過程で、樹上で生活する形をとりました。そのため平面的な生活空間ではなく、高さを取り入れた立体的な生活空間を用意しましょう。つまり「広さ」よりも「高さ」が重要です。
またその子の性格にもよりますが、人目につかない隠れられる場所も用意しましょう。

動物病院での診察

それぞれの月齢の特徴や、主な診察、予防接種などを紹介します。

生後1〜2ヶ月齢

ペットショップから購入した場合はおうちに迎え入れてから1週間を目安に受診しましょう。
保護猫ちゃんの場合は母猫がウイルス性疾患や寄生虫病にかかっていれば、母猫から病気を受け継いでいるケースもあるので、きちんと検査や治療が必要です。風邪症状や下痢がある場合は早めに受診しましょう。
初めての動物病院では身体検査や便検査をします。新鮮な便を持参して受診しましょう。
離乳する時期で、母猫譲りの免疫が少なくなり、子猫は病気にかかり易くなります。ワクチン接種の時期については獣医師と相談しましょう。
適正な時期にノミマダニ、フィラリア予防を行いましょう。

予防

3~5ヶ月齢

徐々に離乳食も柔らかいものから子猫用のドライフードを食べれるようになります。
乳歯から永久歯の生え変わり時期で、歯の違和感からか色んなものをかじったりしますので、注意が必要です。
初回の混合ワクチンから1ヶ月を目安に追加の混合ワクチンを接種しましょう。
生後5ヶ月齢以降になると猫エイズ・白血病の検査の精度が高くなります。保護ねこちゃんの場合は検査を推奨します。

生後6〜7ヶ月齢以降

この頃になると永久歯への生え変わりが完了する時期になります。
また、避妊・去勢手術が可能になります。当院での手術は事前予約制になりますので、生後5〜6ヶ月ごろに健康診断、避妊・去勢手術の相談を推奨しています。
手術後は代謝が下がり、太りやすくなりますので、体重管理に気をつけましょう。そのため、当院では月1回の健康診断をおすすめしています。

去勢手術・避妊手術

子猫の病気

迎え入れたばかりの子猫はまだまだ身体が未熟で体調を崩すことがあります。
ここではよく見られる症状や受診の目安を項目別に紹介します。

下痢
授乳期の子猫の場合、ミルクが冷たかったり濃かったりすると下痢の原因となることがあります。
また、回虫やコクシジウムなどの寄生虫にかかっていることもあります。母乳や母猫のウンチから感染するので、生後数か月までの子猫に多くみられます。
ウィルスや細菌による感染症にかかると、消化不良を起こし下痢になるケースがあります。感染症は最悪の場合死にいたることもありますので、ワクチンの接種を行いしっかりと予防しましょう。
その他にも下痢の原因は異物を飲み込んでしまったりストレスの場合などがあげられます。
下痢の回数が多く、ぐったりしてる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
嘔吐
子猫はほとんど嘔吐をしないため、子猫の嘔吐が見られる場合は、何らかの病気が疑われます。嘔吐を何度も繰り返してる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
食べたものがそのまま出ているか、消化されているか、チェックしたり、誤食やいつもと変わったものを食べていないかなどをメモしましょう。
低血糖
子猫の低血糖の症状は、ぐったりや痙攣などです。症状がみられたら速やかに動物病院を受診しましょう。原因は下痢や嘔吐などの消化器症状、空腹、身体の冷え、内臓障害による栄養吸収の悪化が考えられます。
生後間もない子猫は血液中のグルコースという成分を補う力が弱いため、半日の絶食でも低血糖症を引き起こす可能性があるので、要注意です。
感染症
ウィルスや細菌の感染から、咳や鼻水の風邪のような症状をもたらす症状があります。猫風邪の代表的なものとして、猫カリシウィルス感染症と猫ヘルペスウィルス感染症があげられます。
これらのウィルスは感染猫との接触を介して強力に感染が広がっていきます。
猫ヘルペスウイルスは子猫の時に感染してしまうと、回復した後もずっと保有し、成猫になってもストレスがかかったり、免疫が下がった時に、風邪症状を再発することがあります。
予防としては、混合ワクチンなどがありますが、発症を予防するものなので、ワクチンで完璧に予防することはできません。
異物誤飲・誤食
わんちゃんに比べると、ねこちゃんの誤食は少ないです。とはいえ、小さなおもちゃを飲んでしまったり、食べてはいけない物を食べてしまうことはありますので、普段から異物を飲み込まないように気を付けておく必要があります。
誤って飲み込んでしまい、対処が遅れると腸閉塞や炎症を起こして酷い時には腸に穴が開いてしまうこともありますので、早めに動物病院を受診しましょう。
下部尿路疾患
ねこちゃんが頻繁にトイレを出入りする、長時間排泄姿勢をとる、一度の排泄量が少ない時は要注意です。排尿困難や頻尿、不適切な排泄を疾患を猫下部尿路疾患と呼びます。
原因はさまざまですが、尿石症、細菌性膀胱炎、ストレス、環境の変化によるものです。
特に、トイレに行っても排泄が全くない、ぐったりしている、食欲がなく嘔吐している場合は尿閉を起こしている可能性がありますので、すぐに動物病院を受診しましょう。