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熱中症について
2022年8月10日(水)

暑い時期、連日熱中症のニュースを見聞きしますね💦

熱中症は人間だけではなく、実はわんちゃん猫ちゃんもなります🐶🐱

わんちゃん猫ちゃんは全身毛で覆われている、また一部でしか汗をかけない性質もあるため、熱中症になるリスクが上がります🥵

 

■熱中症とは?

体温調節機能が働かなくなり、高体温状態、脱水になることで生じる全身疾患です。

気温や湿度が高かったり、気道にトラブルがある場合は、水分がうまく蒸散できず、体温が下がりません。

高体温状態が続くと、身体を作っている蛋白質が変性し、様々な臓器の機能に障害が出ます。

また、脱水により、水分と塩分が全身に届かなくなり、さらに障害が生じます。

■原因

①高温多湿環境に放置してしまうこと😵

熱中症は屋外の病気と思われがちですが、室内でも起こります。特にエアコンのついていない室内や自動車の中でも発症しますので、注意が必要です。
温度は26℃、湿度は50%ぐらいがおすすめです。

 

②暑い時期のお散歩☀️

真夏のアスファルトは50〜60℃まで熱せられると言われています。地面との距離がより近いわんちゃんは、地面からの熱を受けやすいです。散歩は涼しい時間帯を選びましょう。

 

③熱放散能の低下🐶🐱

わんちゃんはパンティングにより水分を蒸散させ、体温を下げようとします。

しかし、肥満や心臓病や呼吸器疾患などの持病、犬種の特性(短頭種や北欧犬種など)により熱を下げる力が弱い場合は、熱中症のリスクが高くなります。

 

■症状

・パンティング

・心拍数が早い

・体を触ると熱い

・よだれが多い

・口の中や舌が真っ赤

・嘔吐・下痢

重症の場合、ぐったりしている、チアノーゼや意識混濁、発作なども起こります。

一般的なわんちゃんの平熱は37.5〜39.0℃ですが、体温が41℃を超えてしまうと脳細胞に障害が起こり、意識障害が起こります。

さらに、42〜43℃が持続すると、身体を構成しているタンパク質が変性を起こし、様々な臓器が機能を保てなくなり、とても危険な状態となります。

 

■応急処置

まずは身体を冷やします。全身に水をかけ、首、脇、股を保冷剤や濡れタオルで冷やします。

水で濡らした後に扇風機などで風を当てると、気化熱により身体からの熱の発散が良くなります。

また、意識のある状態であれば、水分を与えましょう。

異変に気づいたら早めに動物病院に連れて行きましょう🏥

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