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2023年6月7日(水)

あなたのワンちゃんネコちゃんは健康診断を受けたことがありますか?

動物には人とは決定的に違うところがあります。体調不良を隠すのが上手であるワンちゃんネコちゃんは自分の体調の変化を話すことができないため、ほんの数日調子が悪いとご家族が診察に連れていらっしゃって検査してみると、実はかなり病気が進行している状態だった、という事も少なくありません。

また、1年間で、私たち人間の何倍も歳をとっていくワンちゃんネコちゃんへ定期的に健康診断を受けさせてみませんか?

健康診断を受けた方がいいことは分かるけど、どんな検査をするの?という疑問にお答えすべく、今回は健康診断【ドッグドック】の検査にはどんなものがあるのかをお話しますね🩺

 

◾️身体検査🐕

最も基本的な検査ですが、その子をみて(視診)、触ること(触診)で多くの情報を得ることができます。例えば体重を測る、口の中の歯や歯肉をチェックする、眼や耳、皮膚、四肢の状態などに気になる点はないか、などを見ていきます。また、聴診器で心臓や肺に雑音がないか(聴診)、お腹を触って(触診)異常がないか診ていくことも重要なチェックポイントです。

◾️血液検査💉

春のドッグドックでは、フィラリア抗原検査の他に内臓機能19項目が一緒に調べられます‼️

肝臓や腎臓の数値など内臓の機能状態を調べることが出来ます。

ここで何か異常が見つかった場合は、次に説明するレントゲン検査や超音波検査なども組み合わせてどこにどのような異常があるのか、詳しく探っていくことになります。

また、今年から設置されたオプション シニアコースでは、甲状腺ホルモン測定や糖尿病マーカーなどシニア期に多い病気も一緒に調べられます💡

◾️レントゲン検査🩻

オプションでレントゲン検査も行えます。

健康診断のときに撮影するのは通常、胸(胸部)お腹(腹部)の部分です。

胸部レントゲンでは首から背中にかけての骨・肋骨や、心臓などの胸の中にある臓器の異常がないかを知ることができます。腹部のレントゲンでは、同じく骨の様子やお腹の中にある臓器を調べます。レントゲン検査では、本来なら写ってこないはずのものが写っている、逆に写るはずのものが写っていない、正常と比べて臓器の大きさや形、場所が違う、などといったことが分かります。

 

以上が健康診断のときに行う、主な検査項目です。

若い年齢なのか高齢なのか、気になる症状がないかなど、必要に応じてこの項目から減らしたり、増やしたりして検査を行います。

健康診断『ドッグドック』の結果は、獣医師が身体検査や血液検査の結果をもとに次回の検査時期や追加検査の有無などコメントを書いてご郵送します💁‍♀️

 

◾️健康診断をうける頻度は?

若いうちは年に1回程度、シニア期になってからは年2回、健康診断をうけることをおすすめします。また、健康診断は人と同じように絶食をオススメしてます。

 

◾️もうひとつ健康診断の大切なポイント💡

もうひとつ健康診断の大切なポイントは、その子の健康な時の検査結果を知っておくということです。ワンちゃんネコちゃんにも個体差はあるので、私たちはその子の健康な時の値をできれば知っておきたいです。

例えば調子を崩して検査をしたワンちゃんで、肝臓の数値が基準値より少し高かったとします。もし過去に何度か健康診断を受けており、その時も肝臓の数値が少し高かった場合、元々肝臓の数値が少し高いワンちゃんだったな、今回の体調不良と肝臓の数値は必ずしも関連していないかもしれない、と系統立てて考えることができます。

このように1回だけの数値を見るよりも、以前との比較をすることで色々な情報を得ることができるのです。

健康診断には病気を発見するという意義だけでなく、ワンちゃんネコちゃんが健康であることの確認をする、そしてその健康の時の状態を把握しておく、という大事な意義もあります。あなたのワンちゃんネコちゃんが元気で長生きできるよう、私たちもお手伝いしていきますね。気になることがあれば、お気軽にご相談ください🏥

 

他にも様々な検査項目があるますので、詳しくはこちらもご覧ください🐶

参考文献:ペットクリニックハレルヤ 平川 篤先生

2023年4月26日(水)

フィラリア症は別名「犬糸状虫症」と呼ばれ、一般的にはワンちゃんが気を付けなければならない病気として知られています。じつはこのフィラリア症、猫ちゃんにもかかる病気であることをご存知ですか?
今回は、猫のフィラリア症についてお話しします。

詳しくはこちらから

2019年6月3日(月)

■どんな病気?
「フィラリア」とは、「犬糸状虫」という素麺のような糸状の寄生虫の1種です。
犬や猫は、フィラリアに感染した蚊に吸血されることで感染します。
フィラリアは、成長すると長さ10~30cmにもなり、肺動脈や心臓に寄生します。
多数寄生することで、血液の流れが妨げられ、様々な障害発生し、放置する事で死に至るとても怖い病気です。

 

■どんな症状が出るの?
・咳が出る
・呼吸が荒い
・ふらつく
・食欲がない
・元気がない
・お腹が膨らんできた
・尿が赤くなる

 

■フィラリア症になってしまったら?

主な治療法は以下の3つです。

 

①手術  

頚部の血管から特殊な器具を挿入して心臓に寄生した成虫を摘出します。

ただし、手術をしてもダメージを受けた血管や心臓は元通りにならないので、完治は見込めません。

②対象療法

積極的な成虫の駆除をせず、症状を軽減する処置をし、成虫の寿命を待ちます。

③薬で駆除

心臓に寄生した成虫を駆除する薬を飲みます。

しかし、成虫が心臓で死ぬことにより血管に詰まると重篤な症状に至る事があります。

 

いずれもフィラリア症に対する治療には危険や負担が伴います!!

このため、フィラリア症に治しては予防がとても大切です。

 

■フィラリア症を予防するには?


毎月1回、予防薬を投薬しましょう!!


<注意!>


①投薬を始める前に血液検査を受けましょう!

 

犬のフィラリア症の初期症状は、無症状であることが多く外からの症状では気付く事ができません。このような状態で予防薬を投薬してしまうと、フィラリアの死骸が血管に詰まってしまい、犬はアレルギー反応やショック症状を起こす可能性があり非常に危険です。

 毎年血液検査を受けて、フィラリアが感染していないことを確認してから投薬を始めてください。


②蚊を見かけなくなった後も投薬が必要!


千葉県では、毎年411月頃にかけてが蚊の活動シーズンになります。
フィラリア症予防薬は体内を移行している幼虫を駆除する事でフィラリアの心臓寄生を予防する薬です。

蚊が活動を開始して1ヶ月後に投与をすることで、それまでに感染した幼虫は心臓に到達する前に十分に駆除することが可能です。逆に蚊を見かけなくなった12月まで投薬を行わないと、11月に感染したフィラリアの幼虫を見逃す可能性がでてきます。

蚊の活動シーズンが終わった1ヶ月後までしっかり駆虫することが大切です。

 

予防薬には、錠剤タイプ、おやつタイプなどの経口薬や、背中につける塗布薬があります。

 

詳しくはスタッフまでご相談ください。

 

獣医師 橋田

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