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2024年3月1日(金)

皆さんダニと聞くと家の中の布団、食品に発生するダニを思い浮かべるかもしれませんが、それはヒョウヒダニやコナダニといった種類のダニです。ワンちゃんネコちゃんに関わってくるダニはマダニというものであり、今回はこの、ワンちゃんネコちゃんに関わるマダニについてお話しします💡

◾️マダニとは?

犬猫に寄生する主なマダニ(フタトゲチマダニ)だと吸血前は約3-8mm、吸血すると約1-2cmにもなります)。

マダニは森林や公園草むらなどで待ち伏せし、そばを通りかかった動物や人間に飛び移ってセメントのような物質を唾液と共に分泌し、それによって動物にくっついて寄生をスタートします。

◾️マダニはどこに寄生する?

マダニは動物の体表に寄生しますが、特に毛が薄い部分(顔まわり、胸、内股、お尻周り)に寄生することが多いです。

マダニは動物に対して、セメントのような物質でくっついており、無理に引っ張ってしまうと頭部だけが動物の身体に残ってしまい、化膿するかもしれません。

もしマダニが寄生しているのを見つけたら、自分で取ろうとせずに病院へ連れてきてください。

◾️マダニのライフサイクル

マダニは卵幼ダニ若ダニ成ダニ産卵というライフサイクルですが、幼ダニ・若ダニ・成ダニの全ての発育段階で1回ずつ吸血を行います。

このように、ダニは生まれてから生涯を終えるまでに3回も吸血します。

また、十分に吸血したメスの成ダニは一匹で2000個もの卵を産むと言われています。

◾️マダニに寄生されると起こること

マダニが多数寄生することにより、貧血になってしまうことがあります。また、マダニの唾液に反応してアレルギー性の皮膚炎が認められることもあります。さらに、唾液の中に様々な病原体を持っていて、吸血時にその唾液を介して動物に様々な感染症を運んできます。

◾️マダニが運んでくる病気

【バベシア症(犬)】

バベシア原虫(非常に小さい寄生虫で、肉眼では見えません)はマダニの体内におり、マダニが吸血することで犬に感染します。バベシア原虫は犬の赤血球に寄生し、それにより貧血をはじめとした発熱や黄疸、血小板の減少など、様々な症状が現れます。

【エールリヒア症】

エールリヒア属リケッチアによって引き起こされます。犬が感染すると、食欲不振、発熱や貧血、鼻汁(出血)、肝臓が腫れる肝腫大などをはじめとし、慢性期には眼の症状や血球減少症などといった、重篤な症状が見られます。

【重症熱性血小板減少症候群(SFTS)】

現在最も注意すべきは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と呼ばれる病気です。2011年に特定されたSFTSウイルスがダニによって媒介される感染症であり、動物だけでなくヒトにも感染する人獣共通感染症です。

SFTSはマダニから動物や人への感染だけでなく、SFTSを発症した犬や猫などから咬傷や濃厚接触によって人へ感染したり、SFTSに感染した人から人への感染が確認されており、人の死亡報告も何例かあります。

現在日本では犬、猫、チーターがSFTSを発症した動物として報告されています。発症した場合の症状は、人と動物で似ており、発熱や食欲低下、消化器症状です。犬は人よりも症状が軽いですが、猫の致死率は約70%とも言われています。

〜ヒトでのSFTS〜

2022731日時点での報告では、国内で763名の患者が報告されており、そのうち92名が亡くなっているという非常に怖い感染症です。詳しくは国立感染症研究所のホームページをご覧ください。

◾️さいごに

マダニ対策は、ワンちゃんネコちゃんを守ると同時に、ご家族の身を多くの感染症から守ることにも繋がるため、是非予防してあげてください🐶🐱

予防薬は色々な種類があるため、ぜひご相談ください。🏥

2018年10月5日(金)

 ノミダニ繁殖季節、到来!!

ノミダニ予防は春夏だけだと思っていませんか?

実はにノミ・マダニの繁殖はピークを迎えます。

 

<ノミ・ダニはどこからくるのか>

ノミ・ダニはやぶや草むらなどに生息していて、植物の葉の先で動物が通るのをじっと待っています。そこへお散歩中のわんちゃん・ねこちゃんが近づくと、飛びついて体表に寄生します。

 

 

ノミ ダニ
  •  実際のサイズは3mm程
  •  ノミは、約3mm程度と小さく、毛の間を逃げ回ります。探しても、ノミ自体よりも「糞」が見つかることのほうが多いです。
  • 実際のサイズは5~10mm程
  • ダニ(マダニ)は、成長段階や吸血の有無によって、大きさだけでなく形も変化します。ワンちゃん、ネコちゃんの目の周りや、耳に寄生していることが多いです。

 

<症状>

ノミ・ダニが寄生すると、皮膚が炎症を起こして痒くなることがあります。

また吸血をするため、大量に寄生すると動物が貧血を起こすこともあります。

さらに、ノミ・ダニは多くの感染症を運んでくることがあります。

その中にはわたしたち人間にも感染するものもあるため、わんちゃん・ねこちゃんのためだけでなく、飼い主様ご自身のためにも、1年を通してきちんと予防することが重要です

 

<治療・予防>

感染を予防すること、そして感染したノミ・ダニを早期に駆虫することが大切です。

ノミ・ダニは気温が13℃以上であれば活発に活動することができるので、遅くても暖かくなってくる4~5月頃にはノミ・ダニの予防を始める必要があります。

しかし、冬でも暖かい室内ではノミ・ダニは1年中活発に活動していますので、通年での予防をお勧めしています。

当院では、おやつタイプの食べる予防薬と、スポットタイプの体に付ける予防薬を取り扱っております。

お気軽にスタッフまでご相談下さい。

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