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2024.11.23 フィラリア予防犬と猫の予防

フィラリアのお薬のお話をすると、「もう蚊をみかけないけどまだフィラリアのお薬をのませる必要ありますか？」と相談されることがあります。

結論からお話しすると、蚊をみかけなくなってから１か月後まで投薬の必要があります。

フィラリア症とはどのように予防するのか、いつまで予防するべきなのかお話ししていきます。

・フィラリアの感染

フィラリア症は蚊が媒介することでワンちゃんやネコちゃんに感染する寄生虫の病気です。

感染しているワンちゃんネコちゃんの血を吸血した蚊に刺されることでフィラリアの幼虫が体内に侵入し、成長していきます。

体内で成長した幼虫は血管内に侵入し、心臓（特に肺動脈）に寄生します。そして寄生した成虫はさらに幼虫を生んでいきます。

この成虫が寄生することで血液の流れが妨げられ、様々な障害が起き、放置することで死に至る怖い病気です

・フィラリアの予防薬

フィラリアのお薬は「予防薬」と言われていますが、実際は「駆虫薬」になります。

投薬すると感染が防げるという薬ではなく“体内にいるフィラリアの幼虫を死滅させる”駆虫薬です。

この薬は幼虫が成長してしまうと駆虫することはできません。

幼虫が体内に侵入してから血管に移動するまでに約2ヶ月かかります。確実に駆虫薬の効果が期待できるのがこの２ケ月間なのです。

そのため血管に移動する前の段階でフィラリアの薬を投薬し、幼虫を死滅させることでフィラリアの感染を“予防”することがフィラリア薬の役目になります。

・予防期間

お話ししてきたように蚊に刺された後、体内に侵入した幼虫を駆虫する薬になるため、蚊がみられなくなった後も投薬し、幼虫を死滅させることで初めてフィラリアの感染をしっかり予防することができます。

蚊の活動期間は温度によって変化がありますが、千葉県を含む関東地方では5~12月までの投薬を推奨しています。

フィラリアのお薬を通年で投薬すると確実にフィラリアを予防でき、春のフィラリア検査も不要になります。また、ノミダニの駆虫薬と合剤のお薬を通年で投薬することで、ノミダニ、フィラリアを年間通して予防できます。

涼しくなってきて蚊をみかける頻度が減ってきた11月、12月こそフィラリア薬を投薬してしっかりフィラリアを予防していきましょう。

予防薬は種類も様々なため、スタッフにお気軽にご相談ください。

フィラリアの予防シーズンが終わつても、ノミダニは通年予防をおすすめしております。

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