【看護師blog】猫のトイレのストレスサイン
春が待ち遠しい時期になりましたね 🌸
とはいえ、立春とは名ばかりの厳しい残寒が続くなか、ワンちゃんネコちゃんもこの時期は
どうしても飲水量が減り、おしっこのトラブルが多くなります。
そこで今回は、ネコちゃんのトイレ事情についてお話ししたいと思います。
【 猫のトイレへの不満 】
ご自宅で「トイレ以外の場所で粗相をされてしまった」ご経験はないですか? トイレでの排泄はできていても、そのトイレは本当にネコちゃんにとって快適な場所になっているのか、考えてみましょう。
✗ トイレが狭い ✗ 猫砂が好みではない
✗ 前の排泄で汚れている、臭いが気になる
✗ 落ち着く場所にない
これらの不満があると、お風呂場やソファー、お布団やカーペットなどトイレ以外の場所で排泄したり、『トイレいやいやサイン』を見せることがあります。

1 砂ではなく、壁や床、空中やトイレの側面をひっかく
2 トイレの縁に、前足をかけて排泄する
3 排泄の前に砂を掘らない
4 排泄後に砂で隠さない
5 滞在時間が短く、直ぐに出る
理想的なトイレとは…
□ トイレの数
→ 猫の頭数+1コ用意してあげましょう
□ トイレの大きさ
→ 尻尾までいれた体長の1.5倍の大きさが理想です。方向転換しやすく、伸び伸びと排泄させてあげて下さい
□ 猫砂の量と種類
→ 掘っても底が見えないくらい、たっぷりと砂を入れてあげましょう
→ 砂のタイプは好みもありますが、鉱物系の砂が人気です
※ 鉱物系…岩石を原料として作られる猫砂で、固まる力や消臭力に優れています
□ トイレの場所
→ 静かで落ち着いてできる場所に設置
2つ目は少し離れた場所に用意してあげましょう
□ 清潔を保つ
→ 定期的に砂を全交換したり、容器を洗い流すなど、臭いや汚れが残らないように心がけます
ご自宅のトイレは、ネコちゃんの理想に近いトイレになっていましたか?
外の公園の砂場に猫がウンチをしてしまうのは、広い囲いで砂が細かく、掘っても掘っても底が
見えない、心地の良い環境だからです。 ご自宅にそこまで大きなトイレを用意するのは難しいですが、衣装ケースなどを使って、手作りされている方もいらっしゃいます。
また、人にとって便利なシステムトイレは、ネコちゃんにとっては臭いが気になったり、ついつい交換時期が遅れてしまったりと、オシッコのトラブルに気が付くのが遅れてしまいがちです。
ネコちゃんの生活において、トイレの環境はとても重要で、トイレへの不満を抱えていると膀胱炎を起こしたり、ストレスが原因でその他の病気を引き起こすことがあります。
➡ 猫の膀胱炎についてはこちら
ネコちゃんの排泄の仕草を改めてそっと覗いてもらい、ご自宅のトイレを見直してみてください。

ストレス以外にも、病的に頻尿が見られたり、トイレに入っても何も出ないなど、排泄のトラブルは沢山あります。気になることがあれば、早めに病院にご相談下さいね。
看護師 二瓶