こんな時どうする?嘔吐したときの対処法💡
動物は人間よりも吐くことが多く、体調不良でなくても吐くことがありますし、猫なら毛玉を吐くことは健常な子でもあります。ただ、元々よく吐く子だから…と様子をみていたら、実は病気が隠れていた!なんてこともあります。病気のサインであるならば、見逃したくはないですよね。
■吐いたときにチェックしよう
ワンちゃんネコちゃんが吐いたとしても、「吐いたのが1回だけで、吐いた後も元気や食欲が全く問題なく、体重も痩せてきていない」場合は大きな問題ではない可能性が高いです。
ただ、次のことが当てはまる場合は来院されることをおすすめしますので、ぜひチェックしてみてください。当てはまるか分からない、当てはまらないけど不安だ、という場合も遠慮なくご相談ください。
□回数や頻度
□24時間以内に何回も吐く場合
□猫であれば週1回以上吐く場合(毛玉を含める)
□もともと時々吐くことはあったけれど、頻度が高くなってきた場合
□嘔吐物に、血、虫、異物が混じっている場合
□食欲や元気に変化がある場合
吐いた数時間後に水や少量の食事を与えてみて、食欲が低下している、もしくは元気も低下しているようであれば、来院していただくことをお勧めします。
□少しずつ食欲と体重が減少している場合
意外と気付かないのが「少しずつ食欲が落ちている」場合です。ちょこちょこ嘔吐していて、しかも徐々に食欲が落ちていた、というパターンの場合、どこで異変に気付けるのでしょう?
⇒それは「体重が減っていないか」です。通常成犬・成猫になってからの体重は、通常であればほぼ変わりません。体重の測り方は、抱っこした状態で一緒に体重計にのって測り、その後人間の体重を測って引くと、ワンちゃんネコちゃんの体重が分かります。数ヵ月以内に5%以上の体重減少がある場合、何か病気が潜んでいる可能性があります。
例えば体重4.0 kgのネコちゃんが200 g減ったとします。200gだけなら誤差じゃない?と思うかもしれませんが、60kgの人に置き換えて考えてみると1.2kg減ったことになります。ダイエットしたわけではなく、吐いて食欲が落ち、これだけ体重が減っているのなら心配ですよね。
□排尿や排便の異常(下痢している、尿がでていないなど)がある場合
おしっこがしたいけれど出せずにお腹に力が入って嘔吐する、腎臓が悪くて気持ち悪い、などという子もいます。また、嘔吐だけではなく下痢もみられる場合には、胃腸に病気が発生している可能性が高いです。
□その他
仔犬や仔猫、高齢の子、持病がある子は様子をみずに来院されることをおすすめします。
■吐いたときにできること
上記のような病的な“吐く”が疑わしい場合は、病院へ相談してくださいね。そのとき、次のことを教えてもらえると診察の一助となります。
□吐いた回数は?いつから吐いている?
□吐くときの様子、吐いた後の様子
□吐くのは食前?食後?空腹時の朝?
□吐物はどんなもの?
□食欲や元気の変化は?
□排便や排尿の変化は?
□吐く前に口にしたものはなかったか?過去に異物を飲みこんだか?(異物や中毒の可能性)
□体重は健康時と比べて変化あるか?
■さいごに
“吐く”という行動は普段よく遭遇する体調の変化ですが、病院にすぐ駆け込むべきなのか、判断しづらいですよね。上記のチェック項目を参考にして、当てはまる場合にはなるべく早く病院を受診し、獣医師と治療や検査を行うべきか相談するようにしましょう。


