【看護師blog】 旬な果物の誤食について🍁🍐
秋が深まり急に涼しくなってきましたね。
今年の夏は暑く人でもしんどいくらいの暑さでしたね💦
秋といえば様々な思いつく秋がありますが私は食欲の秋です!
秋になると旬の果物が多く果物が好きなのでスーパーに行って旬の果物を見るとついつい買ってしまいます🤤
そんな美味しいものがたくさんの秋ですがわんちゃん猫ちゃんが食べてしまうと体調を崩してしまう食べ物がいくつかあります。
今回はそれについてお話したいと思います。
まず有名ですがブドウです。

シャインマスカットや巨峰など秋になると様々な種類のブドウが旬を迎えますがわんちゃん、ネコちゃん達には中毒になってしまう食べ物です。
体重1kgあたり生のブドウ3gほどで中毒になってしまうと言われています。
巨峰が1粒あたり約5g前後になるので体重の軽い小型犬や猫ちゃんではかなり少ない量でも中毒になりかねません。
ぶどうは接種してから約24~72時間ほどで急性腎障害を起こす可能性があります。
またレーズンなどの乾燥食品はさらに危険度が増し1kgあたり10gほどで致死量と言われている危険な食べ物です。
次にイチジクです。

あまりなじみのない果物かもしれませんが秋に旬を迎えます。
いちじくには「ソラレン」「フィシン」といったわんちゃん、ねこちゃんが中毒を引き起こす成分が含まれています。
ソラレンは野菜や果物などに含まれる光毒性を持つ成分でわんちゃんがソラレンを大量に摂取すると下痢や嘔吐などのほか重篤になると脱水症状を起こし命の危険を伴うことがあります。
フィシンはタンパク質分解酵素でわんちゃんがフィシンを舐めたり食べたりすると大量のヨダレをたらし粘膜のただれや口内炎を引き起こします。
重度の場合口腔内や食道の粘膜がただれ水や食事が食べられず脱水症状を起こしてしまうことがあります。
もちろん生のイチジクだけではなくドライフルーツにも同様の成分が含まれているのでわんちゃん、ねこちゃんに食べさせないようにしましょう。
次は銀杏。

秋になると公園で真っ黄色に紅葉したイチョウの木がありますよね。
銀杏とはイチョウの雄株と雌株が受粉してできる種子のことで果実ではありません。
独特の強い匂いがするので落ちている銀杏の異臭を感じて避けるわんちゃんがいる一方で反対に興味を示してしまう子もいます😥
そんな銀杏もわんちゃん、猫ちゃんにとっては危険な食べ物です。
主に有毒な成分は硬い殻の中に含まれているので拾い食いをしても咀嚼しなければ有毒成分は消化されない可能性が高いですが、外側の実の部分は人でもそうですが触ってしまうとかぶれてしまったりする場合もあるので銀杏のおちていそうな所には行かないのが一番かと思います。
食べてはいけない物を食べてしまった、拾い食いをしてしまった場合にはなるべく早く病院に電話をして指示を仰ぐようにしてください。
また、誤って食べてしまった際は以下の事をメモしておくと治療に役立ちます。
・食べた時間
・食べた物の種類や量(お菓子などのパッケージなどでも大丈夫です)
・中毒症状の有無
旬の美味しいものをお家の子達に食べさせる場合は食べてもいいものなのか、食べさせて体に悪影響がないかどうかなどしっかり調べてからあげるようにしましょう☺
看護師 河崎