シニア期の過ごし方シリーズ⑤〜ウンチの失敗対策〜
シニア犬のうんち対策💩①
若い頃に比べ、シニアになるとうんちトラブルが増えてきたと感じていませんか?
犬も年を重ねると、排泄に関するトラブルが起こりやすくなります。
「うんちが出ない」「いつもはしない場所でしてしまう」「うんちまみれになる」など、飼い主さんも愛犬も困ってしまうことが多いですよね。
今回は、そんな老犬のうんちトラブルの原因や対策など詳しく解説します。
愛犬の健康と快適さを守るために、ぜひ参考にしてみてください。
◾️うんちまみれにさせないポイント
①トイレの環境を見直す🚽
老犬になると足腰の筋力が低下しトイレに行くのが大変になるため、愛犬が行きやすいところをトイレの場所として選ぶことが重要です。
トイレまでスムーズに行くことが難しくなると、うんちを我慢してしまったり、適当な場所で出してしまったりする可能性があります。
そのため、できるだけ愛犬がよく過ごす場所の近くにトイレを設置しましょう。また、トイレまでの動線に階段や段差などの障害物がないようにしましょう。
②排泄のタイミングを把握する💩
トイレの環境を整えても、老犬は自分でトイレに行くのが難しくなることもあります。
その場合、飼い主さんが排泄のタイミングを把握し、定期的にトイレに誘導することが必要です。
愛犬の排泄サイクルやサインを観察しましょう。
一般的には、食後や運動後、起床時などに排泄をすることが多いです。また、犬が落ち着きなくなったり、周りをウロウロしたり、トイレの場所に向かったりするときは、トイレに行きたいサインです。このようなときは、すぐにトイレに連れて行ってあげましょう。
③お尻まわりの毛を短くカットする✂️
お尻周りの毛を定期的にカットすることも大切です。とくに長毛種の犬の場合、お尻周りの毛がうんちで汚れやすくなります。毛にうんちが付着すると、肌荒れや皮膚炎の原因になることもあります。
また、毛に付いたうんちが部屋に落ちたり、犬が舐めたりすると、衛生的にも問題があります。
ご自宅でのカットが難しい、怪我をさせてしまいそうで心配、という方も多いと思います。そんな時はトリミングサロンや病院でカットすることも可能ですのでお気軽にご用命下さい🏥
◾️うんちまみれ対策
ここまでは老犬をうんちまみれにさせないポイントについてご紹介しましたが、具体的にはどのような対策が有効なのでしょうか?
ここでは、以下の3つをご紹介します。
①おむつの使用
おむつを使うことで、排泄物が漏れるのを防ぐことができます。
今やシニアになって粗相が増えたらオムツを履かせるのが常識になり、犬猫用のオムツも種類やサイズが数年前に比べて格段に豊富になりました。以下のことに注意して選んでみてください💡
【おむつ使用時の注意点】
◉愛犬の体型や大きさに合ったおむつを選びましょう。
おむつが大きすぎたり小さすぎたりすると、漏れたり外れたりする可能性があります。
◉犬の肌に優しい素材を選び、無香料・無染料のものを選ぶと良いでしょう。
◉おむつをこまめに換えることも重要です。
おむつを長時間付けたままにすると、おむつかぶれや皮膚炎の原因になることがあります。
おむつを換えるときは、犬の肌を清潔に保つためにも、水やぬれタオルで拭いて乾燥させましょう。

尿やけによる被毛の変色

オムツかぶれによる皮膚炎
②愛犬が過ごす環境を整える
排泄物が部屋中に広がってしまうと、処理や掃除も大変になってしまいます。
可能であれば愛犬の過ごすスペースにペットシーツを敷きつめることで、うんちがフローリングやカーペットに落ちるのを防げます。
また、消臭効果があるものを選ぶと、部屋全体の臭い対策にもつながります。
ペットシーツが汚れたままになると、犬の肌や健康に悪影響を及ぼすことがありますので、定期的に交換しましょう。汚れた部分だけ新しいものに交換すればOKです。
ペットシーツだけでは不十分な場合は、サークルなどで犬の行動範囲を制限することも有効です。サークルの床には、バスタオルや防水シートを敷いておくと、洗濯や交換ができるので衛生的にキレイな状態をキープできます。

③プロにまかせる
老犬の介護は長期化する事も多く、日々の生活を送りながら愛犬のケアをする事は簡単ではありません。
ペットシッターやケアサービスなどのプロに依頼し、老犬の排泄ケアを任せることで飼い主さんの負担が減ることもあります。
プロにまかせる方法としては、以下の4つがあります。
・老犬のデイサービスを利用する
・ペットホテルを利用する
・ペットシッターに頼んで、留守の間のお世話をしてもらう
・休日以外は老犬ホームに預ける
※当院ではケアの必要な老犬さんたちのお預かりやデイサービス(日帰りのお預かり)も行っております。
これらに共通する注意点として、費用や施設の環境、愛犬とスタッフの相性などを事前に確認することが必要です。また、愛犬が飼い主さんとの別れや環境の変化にストレスを感じることもあるかもしれません。それぞれのメリットやデメリットを照らし合わせ、慎重に検討しましょう。
◼️おわりに
適切な排泄ケアを行うことで、愛犬の健康や快適さを保つことができます。
今回は老犬のうんちまみれになる原因と、それに対処する方法について紹介しました。今回載せきれませんでしたが、今後、様々なオムツとお手入れグッズをご紹介できればかと思います💁♀️ヒトの赤ちゃん用オムツを使って手作りする事もできるのでご紹介できればかと思います✨
愛犬がうんちまみれになるのは、飼い主さんにとっても犬にとっても辛いことです。しかし、うんちまみれになるのは愛犬の意思とは関係なく、老化や病気によるものがほとんどです。そのため、飼い主さんは愛犬を責めたり怒ったりせず、優しく対応してあげることが大切です。
ぜひ、この内容を参考に愛犬のうんちトラブルに対応してみてください。愛犬との日々を大切にし、たくさんの愛情を注いであげましょう。






