・どんな病気
狂犬病は、狂犬病に感染した動物に噛まれて感染します。犬以外にも人間を含めたほぼ全ての哺乳類に感染し、ほぼ100%死亡するたいへん恐ろしい病気です。
日本では撲滅されている病気ですが、ここ数十年未発生な国は約10か国と少なく、世界のほとんどの地域では依然として発生が多いです。
・症状
- どんな病気?
私たち人間にとって、チョコレートは身近によくある食べ物のひとつです。
しかし、わんちゃん猫ちゃんがチョコレートを誤飲した場合、チョコレートに含まれるテオブロミンの過剰摂取により中毒を引き起こします。
吸収された成分や量により中毒の程度が異なりますが、場合によっては、けいれんなどの神経症状や死亡例も報告されています。
- 症状 (さらに…)
■どんな病気?
「フィラリア」とは、「犬糸状虫」という素麺のような糸状の寄生虫の1種です。
犬や猫は、フィラリアに感染した蚊に吸血されることで感染します。
フィラリアは、成長すると長さ10~30cmにもなり、肺動脈や心臓に寄生します。
多数寄生することで、血液の流れが妨げられ、様々な障害発生し、放置する事で死に至るとても怖い病気です。
■どんな症状が出るの?
・咳が出る
・呼吸が荒い
・ふらつく
・食欲がない
・元気がない
・お腹が膨らんできた
・尿が赤くなる
■フィラリア症になってしまったら?
主な治療法は以下の3つです。
①手術
頚部の血管から特殊な器具を挿入して心臓に寄生した成虫を摘出します。
ただし、手術をしてもダメージを受けた血管や心臓は元通りにならないので、完治は見込めません。
②対象療法
積極的な成虫の駆除をせず、症状を軽減する処置をし、成虫の寿命を待ちます。
③薬で駆除
心臓に寄生した成虫を駆除する薬を飲みます。
しかし、成虫が心臓で死ぬことにより血管に詰まると重篤な症状に至る事があります。
いずれもフィラリア症に対する治療には危険や負担が伴います!!
このため、フィラリア症に治しては予防がとても大切です。
■フィラリア症を予防するには?
毎月1回、予防薬を投薬しましょう!!
<注意!>
①投薬を始める前に血液検査を受けましょう!
犬のフィラリア症の初期症状は、無症状であることが多く外からの症状では気付く事ができません。このような状態で予防薬を投薬してしまうと、フィラリアの死骸が血管に詰まってしまい、犬はアレルギー反応やショック症状を起こす可能性があり非常に危険です。
毎年血液検査を受けて、フィラリアが感染していないことを確認してから投薬を始めてください。
②蚊を見かけなくなった後も投薬が必要!
千葉県では、毎年4~11月頃にかけてが蚊の活動シーズンになります。
フィラリア症予防薬は体内を移行している幼虫を駆除する事でフィラリアの心臓寄生を予防する薬です。
蚊が活動を開始して1ヶ月後に投与をすることで、それまでに感染した幼虫は心臓に到達する前に十分に駆除することが可能です。逆に蚊を見かけなくなった12月まで投薬を行わないと、11月に感染したフィラリアの幼虫を見逃す可能性がでてきます。
蚊の活動シーズンが終わった1ヶ月後までしっかり駆虫することが大切です。
予防薬には、錠剤タイプ、おやつタイプなどの経口薬や、背中につける塗布薬があります。
詳しくはスタッフまでご相談ください。
獣医師 橋田
■どんな病気?
様々な原因が影響し合って起こる外耳道の炎症です。
主な原因には、異物の混入や細菌・真菌・寄生虫感染があります。その他、アレルギーや免疫・代謝の異常といった生まれつきの体質などが挙げられます。
また、犬や猫の外耳道は途中でL字型に曲がっているために、人間よりも耳垢がたまりやすくなります。特に耳の垂れている子は、耳の中が蒸れやすいことも外耳炎を悪化させます。
■こんな症状があったら病院へ!
・耳の中が赤くなる・腫れる
・耳垢が多く出る
・耳から嫌なにおいがする
・耳を頻繁に掻く
・頭を良く降る
・耳を触られるのを嫌がる
■治療法
上記のような症状があったら、まずはそのまま病院へお連れください。
耳垢がたまっているからといって綿棒などで掃除をしても、原因の根本的な解決にはならないだけでなく、逆に耳道を傷つけてしまい、炎症を悪化させることにもなりかねません。
病院できちんと診察を受けて、洗浄液を使って耳道をきれいにしたり、点耳薬や内服薬を使用したり、原因に合った治療を開始することが大切です。
■予防法
・耳の中が蒸れないように、耳の中の毛を抜く(耳毛が生えている子)
・シャンプーをした後は、耳の中もしっかりと乾燥させる
外耳炎は、放っておくと炎症が中耳にまで波及して、症状がより重度になる恐れがあります。
少しでも症状が認められたら、早めにご相談ください。
獣医師 橋田
どんな病気?
陰部から子宮に細菌が入り込み、子宮内に膿がたまり、炎症をおこす病気です。
たまった膿で子宮が破裂したり、細菌が出す毒素が全身に回ると最悪、死に至るケースもある病気です。
未避妊の6歳以上の犬で起こりやすいです。発情出血(生理)後1-2ヶ月に多発します。
症状
・陰部より血や膿がでてくる(でない場合もあり) | ・いつもより発情出血(生理)が長い |
・食欲・元気がない | ・吐き気・下痢などの消化器症状 |
・お水をよく飲む | ・おしっこがよくでる |
・お腹が張ってくる |
診断
レントゲン、エコー検査で液体貯留した子宮を確認します。
血液検査では白血球や急性炎症のマーカーが増加します。
状態が進行していると、腎数値や肝数値の上昇や貧血を起こすこともあります。
治療
・手術による治療
全身麻酔をかけて、手術により膿の溜まった子宮・卵巣を摘出します。
細菌からでる毒素が血液にのって全身に回り、多臓器不全が起きる場合もあり、点滴や抗生物質を注射するため、数日は入院が必要になります。
正常な卵巣・子宮 | 子宮蓄膿症 |
・内科的治療
高齢などの理由で手術ができない場合に点滴や抗生剤の注射や膿を排出させる注射などで治療することはあります。ただし、この治療で改善しないこともありますし、仮に改善したとしても、再発する恐れがあるので、注意が必要です。
予防
避妊手術(卵巣・子宮摘出術)を行うことが大切です!
獣医師 五味