猫は尿石症になりやすい動物です。
また、これからの寒い時期は特に尿石症のリスクが高くなりますので要注意です。
■どんな病気?
猫の腎臓から尿管、膀胱、尿道までを「尿路」と言いますが、そこに結石ができた状態を、「尿路結石」と言います。
下部尿路疾患(FLUTD)という病名を良く耳にするかもしれませんが、下部尿路疾患は尿路結石を含めた膀胱炎や腫瘍など、下部尿路全般の病気を示します。
■原因
猫の尿石症で見られる結石は主にストルバイト、シュウ酸カルシウムの2種類です。
ストルバイト | シュウ酸カルシウム |
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■こんな症状が見られたら病院へ
☑トイレの回数が増える
☑おしっこをしようとしてもなかなか出ない
☑いつもと違う場所でおしっこをする
☑おしっこの時、痛がる
☑おしっこが赤い、血が混じっている
☑陰部をしきりに舐める
■治療法
尿石症は食事療法がとっても重要です。尿のpHを調整したり利尿を促したりする工夫がされた療法食が必要になります。
結石が尿道に詰まって排尿が出来なくなる「尿道閉塞」の場合には、カテーテルによる応急処置や外科手術を行うこともあります。
2~3日も排尿できない場合は尿毒症となり命に関わってきますので、早めの対処が重要です!!
■予防法
猫の尿路結石は、再発しやすい病気です。
食事内容に気をつけることはもちろん、肥満と運動不足も原因となりやすいので、充分に注意しましょう。また、猫は基本的に飲水量が少ない動物です。食事をドライフードをふやかしたり、ウェットフードにするなどして、飲水量を増やすように工夫してあげましょう。 愛猫の排泄の様子を日頃から良く観察して、頻尿になっていないか、排尿量が極端に少なくなっていないかなどを、チェックしてあげてください。
獣医師 淺井
⚠ ノミダニ繁殖季節、到来!!
ノミダニ予防は春夏だけだと思っていませんか?
実は春と秋にノミ・マダニの繁殖はピークを迎えます。
<ノミ・ダニはどこからくるのか>
ノミ・ダニはやぶや草むらなどに生息していて、植物の葉の先で動物が通るのをじっと待っています。そこへお散歩中のわんちゃん・ねこちゃんが近づくと、飛びついて体表に寄生します。
ノミ | ダニ |
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<症状>
ノミ・ダニが寄生すると、皮膚が炎症を起こして痒くなることがあります。
また吸血をするため、大量に寄生すると動物が貧血を起こすこともあります。
さらに、ノミ・ダニは多くの感染症を運んでくることがあります。
その中にはわたしたち人間にも感染するものもあるため、わんちゃん・ねこちゃんのためだけでなく、飼い主様ご自身のためにも、1年を通してきちんと予防することが重要です。
<治療・予防>
感染を予防すること、そして感染したノミ・ダニを早期に駆虫することが大切です。
ノミ・ダニは気温が13℃以上であれば活発に活動することができるので、遅くても暖かくなってくる4~5月頃にはノミ・ダニの予防を始める必要があります。
しかし、冬でも暖かい室内ではノミ・ダニは1年中活発に活動していますので、通年での予防をお勧めしています。
当院では、おやつタイプの食べる予防薬と、スポットタイプの体に付ける予防薬を取り扱っております。
お気軽にスタッフまでご相談下さい。
■どんな病気?
犬には、胸からお腹にかけて左右5対の乳腺があります。その乳腺の一部が腫瘍化し、しこりができる病気が乳腺腫瘍です。メス犬では最も多い腫瘍の一つです。
乳腺腫瘍には良性と悪性があり、悪性の癌である確率は約50%と言われています。
■原因
乳腺腫瘍が起こる原因ははっきり分かっていませんが、性ホルモンの影響、乳腺障害(乳腺炎等)、肥満によってリスクが高まることが報告されています。
中でも、最も強く関連している「性ホルモン」の影響については知っておく必要があります。
■こんな症状がみられたら病院へ!!
乳腺にできたしこりの大きさや増殖スピードは自宅での『触診』がとても重要になります。乳腺にしこりをみつけたらまず病院で相談しましょう!
以下の場合は悪性の可能性が高くなるので要注意です
① しこりが大きい
② 急速に大きくなる
③ 出血などしこりに炎症を伴うもの
避妊手術とは
卵巣や子宮を摘出し、妊娠を防止することが目的の手術です。
避妊手術 | |
メリット |
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デメリット |
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去勢手術とは
精巣を摘出する手術のことです。
去勢手術 | |
メリット |
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デメリット |
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避妊・去勢手術をする最大の目的はで未然に病気を防ぐことです!
「手術」と聞くと不安に感じる飼い主さんもいらっしゃると思いますが、ワンちゃん、ネコちゃんの健康のために必要な手術です。まずは獣医師に相談した上で、手術をご検討くださいね。
当院の避妊・去勢手術についてご不明な点がありましたら、こちらをご参考にしてください。
獣医師 五味